第30回日本近代仏教史研究会研究大会プログラムを掲載しました

第30回日本近代仏教史研究会研究大会プログラム [PDF]
◆日時 2022年6月11日(土) 9:00~17:40
◆開催方式 オンラインでの開催(ZOOMを利用)
※ 参加用URLは開催前日の正午までメールにて参加申込者に連絡いたします。
午前の部 第1部会
9:00-9:05 あいさつ・注意事項
9:05-9:35 郭立東(東京大学・院)「明治末期における真宗大谷派の南福建布教の挫折――地方と布教師を中心に」
9:40-10:10 中川剛 マックス(愛知学院大学・院)「足尾鉱毒事件と仏教者の動向」
10:15-10:45 山田俊弘(大正大学)「宇宙物理学者新城新蔵における科学啓蒙と仏教思想」
10:50-11:20 韓相允(東北大学・院)「戦後日本における密教再生への道――特にヨーガとの関係に注目して」
11:25-11:55 栗田英彦(佛教大学)「心霊治療と近代仏教――句仏心霊問題を通じて」
12:00-12:30 石井公成(駒澤大学)「清水梁山の天皇本尊論とアナガーリカ・ダルマパーラ」
午前の部 第2部会
9:00-9:05 あいさつ・注意事項
9:05-9:35 栗本眞好「壮年期の安藤正純」
9:40-10:10 Julio Nascimento(東北大学・院)「仏教と近代教育――明治後期における大内青巒の宗教論を中心として」
10:15-10:45 山口陽子(東北大学・院)「民力涵養運動における加藤咄堂の「永遠の生命」と国家――本多日生との比較において」
10:50-11:20 松岡佑和(武蔵野大学・院)「吉田久一再考――仏教社会史の内面的信仰と社会的実践について」
11:25-11:55 川邉雄大(日本文化大學)「明治期琉球における第三次真宗法難事件と小栗憲一」
シンポジウム  近代仏教研究の過去と現在
第Ⅰ部 座談会
13:30-14:45 福島栄寿(大谷大学)×大谷栄一(佛教大学)
聞き手: Yulia Burenina(大阪大学)
第Ⅱ部 研究発表
15:00-17:30
呉佩遥(東北大学大学院)「近代仏教はいかに「信仰」を構築したか」
武井謙悟(駒澤大学)「近代仏教の「儀礼」をいかに再現するか」
亀山光明(東北大学大学院)「近代仏教は本当に「戒律」を喪失したか」
コメンテーター: 松金直美(真宗大谷派教学研究所)、碧海寿広(武蔵野大学)
司会: 大澤絢子(日本学術振興会)
今回、研究大会は第30回の節目を迎えることになる。そこで、本研究会の30年のあゆみを振り返る機会をもちたいと考え、シンポジウム「近代仏教研究の過去と現在」を企画した。研究会30年のあゆみを振り返るとともに、今後の研究をいかに構想するかについて会員諸氏と考えてみたい。
第Ⅰ部では、本研究会に発足当初より参加し、近代仏教研究の中心を担ってこられた福島栄寿氏と大谷栄一氏に登壇を依頼した。いうまでもなく福島氏は本研究会の会長であり、大谷氏は『近代仏教』の編集主任である。そして福島氏は本研究会の第3回大会で、大谷氏は第2回大会でそれぞれ大学院生として研究発表をされた経験をおもちである(第1回は発会式にあたるので、研究発表はなかった)。本研究会の30年のあゆみを当事者目線から語っていただくのに、最も適任であろう。そして両氏に加え、世代や背景の異なる聞き手としてユリア・ブレニナ氏に加わっていただく。3名での座談により、本研究会の歴史を様々な角度から辿りたい。
第Ⅱ部では、近代仏教を研究課題とする若手研究者のなかから、勢いある3名に研究発表を依頼した。呉佩遥氏は信仰論から、武井謙悟氏は儀礼論から、亀山光明氏は戒律論から、それぞれ近代仏教研究の従来の成果を乗り越えようと試みておられる。各自の研究テーマに即しながらも、詳細な事例紹介ではなく、それぞれの立場と方法から近代仏教研究の将来を展望していただくような研究発表をお願いした。
第Ⅱ部のコメンテーターは、かねてより近世仏教研究と近代仏教研究の断絶をどう克服するのかを課題とされている松金直美氏、幅広い視野から近代仏教研究の全体を見渡すとともに、最も精力的に成果を発表され続けている碧海寿広氏に依頼した。発表とコメントを通して近代仏教研究の現在地を確認し、今後の近代仏教研究の課題について会員諸氏と議論する場となることを願っている。
※参加申込について
5月28日までに下記のフォームから参加をお申し込み下さい。

【会員発表申込】
・3月10日~4月20日まで[登録フォーム]
締め切りました

【会員参加申込】
・3月10日~5月28日まで[登録フォーム]
締め切りました

【非会員参加申込】
・3月10日~5月28日まで[登録フォーム]
締め切りました
※会員、非会員共に今回の研究大会の参加費は無料です。
問い合わせ先:大会実行委員会[taikai30th@mjbh.jp]
大会委員長:近藤俊太郎(本願寺史料研究所)