■『近代仏教』第28号、2021年5月発行

<井上円了没後100年記念シンポジウム>
長谷川琢哉「「井上円了/哲学館/近代仏教」趣旨」
大谷栄一「「新しい仏教」とは何か」
佐藤厚「井上円了の学位論文『仏教哲学系統論』の内容と意義―井上家に残された清書原稿を元に」
三浦節夫「哲学館の教育理念と近代仏教」
岡田正彦「コメント」
<論文>
韓相允「戦後日本における密教と科学―平井巽の祈禱論を中心として」
辻岡健志「僧侶華族としての東西本願寺―皇室と仏教の関係構築に関する一考察」
<報告>
近藤俊太郎「繁田真爾『「悪」と統治の日本近代―道徳・宗教・監獄教誨』を読む 趣旨―著者を迎えての書評会」
名和達宣「「方法としての清沢満之」に喚起された問い―真宗教学の見地より」
広川義哲「近代日本の監獄体制における二つの統治」
谷川穣「「不可能性」と〈それでもなお〉―繁田真爾著『「悪」と統治の日本近代』の読後感といくつかの問い」
繁田真爾「「悪」と統治の思想史をどのように描くか―書評へのリプライ」
碧海寿広「大谷栄一『日蓮主義とはなんだったのか―近代日本の思想水脈』書評会」
ブレニナ・ユリア「日蓮主義とはなんだったのか」を明らかにするためのアプローチをめぐって」
碧海寿広「近代仏教思想として読む」
梅森直之「社会学は多声性と共存しうるか―大谷栄一『日蓮主義とはなんだったのか』の方法論的読解」
大谷 栄一「リプライ―日蓮主義と近代仏教研究の更新に向けて」
<研究動向>
名和 達宣「「往生」問題の行方」
<書評>
菅根幸裕「岩田真美・桐原健真編『カミとホトケの幕末維新―交錯する宗教世界』」
守屋友江「Duncan Ryuken Williams,American Sutra:A Story of Faith and Freedom in the Second World War」
丹羽宣子「相澤秀生・川又俊則編『岐路に立つ仏教寺院―曹洞宗宗勢総合調査2015年を中心に』」
森 覚「大澤絢子『親鸞「六つの顔」はなぜ生まれたか』」
大道晴香「栗田英彦・塚田穂高・吉永進一編『近現代日本の民間精神療法―不可視なエネルギーの諸相』」
飯島孝良「大竹晋『「悟り体験」を読む―大乗仏教で覚醒した人々』」
繁田真爾「赤司友徳『監獄の近代―行政機構の確立と明治社会』」
末村正代「嵩満也・吉永進一・碧海寿広編『日本仏教と西洋世界』」
碧海寿広「森 覚編『メディアのなかの仏教―近現代の仏教的人間像』」
<新刊紹介>
『近代仏教』編集委員会 2019年10月~2020年9月